歳徳神と歳神 (年神)
歳徳神とは、集落ごとに祀られる歳神です。家ごとに迎える歳神とともに、集落 で祀られる歳徳神が祀られ、正月にその祭りが行われることが出雲地方から伯耆西部地方の特徴とされています。記録で見る限りこの歳徳神祭は、1730 年代頃には何らかの形で始まっていたと考えられます。
(島根県立古代出雲歴史博物館 HP より)
歳神は、
- お正月になると日の出とともに各家庭へやってくる来訪神
- 収穫や実りをもたらし五穀豊穣を司る田の神、稲の神とも言われる穀物神
- 家を守る守り神であり先祖の霊である祖霊
- その年に歳神がいるとされる方角を縁起の良い「恵方」といい、毎年の福や徳を司る恵方神
- 日本神話では素戔嗚尊と神大市比売 (カムオオイチヒメ) の間に生まれた大年神 (オオトシノカミ) とされる
- 陰陽道では娑謁羅竜王 (シャカラリュウオウ) の娘の女神 頗梨采女 (ハリサイジョ) が、毎年元旦に来訪する歳神とされる
これを一つの神として信仰され、その年の幸運、五穀豊穣を運んできてくれる大切な神様として、お正月の飾りつけをして迎えられる。